やねうらお(本名: 磯崎元洋、英字表記: Motohiro Isozaki)は、オープンソース将棋エンジン やねうら王 の作者として知られる将棋AI開発者である。将棋AIの実装情報を広く公開し、将棋側で発展した技術をコミュニティ全体へ普及させた人物として重要である。
やねうらおは、大阪出身の将棋プログラマで、やねうら王 の作者として広く知られる。Chessprogramming Wiki では、第29回世界コンピュータ将棋選手権の優勝ソフトとしてのやねうら王とともに紹介されており、将棋AIとコンピュータチェスの技術交流を語るうえでも重要な人物として扱われている。
やねうら王は、強い探索部を持つだけでなく、改造や研究の土台として使いやすい公開エンジンとして大きな役割を果たしてきた。実装情報や検討過程を公開し続けたことにより、多くの将棋AI開発者が同じ基盤の上で実験や改良を進めやすくなった。
やねうらおの公式サイトでは、アルファベータ法、Late Move Reductions、Null Move Pruning など、現代的な探索技術を将棋へどう適用するかを継続的に解説している。単に強いソフトを書くことに留まらず、技術を共有知として整理してきた点が大きい。
将棋側で成立した NNUE の流れは、那須悠 の提案と、それを実戦エンジンや公開実装へ載せて広げたやねうらおの仕事を切り離して語りにくい。やねうら王の更新履歴や公式記事は、NNUE が将棋コミュニティで実用化され、さらにチェス側へ波及していく過程を知る一次資料としても重要である。
将棋AI史の流れを大きく見ると、Bonanza に代表される学習評価の普及、やねうら王によるオープンな実装基盤の普及、そして NNUE による高速学習評価の実戦投入という段階がある。やねうらおは、その後半2つの流れで中心的な役割を果たした人物の一人といえる。