📺 【将棋AI】電竜戦TSEC体験会(本番直前リハーサル)、阿部健治郎七段 練習参加
👆 雑談は上の動画の 3:08:00 頃~(3時間40分程度)  

話題1 - 棋譜のデータベース化

  • (項1.1) - 棋譜を 柿木将棋IX (かきのきしょうぎナイン) に付属する 棋譜ベース(というデータベース) の 局面検索 機能を使って閲覧している。
    ソフト名(例えば elmo) や、 戦型名(例えば 中飛車) で選んで、好きな棋譜全てを見る(抽出する)といったように使っている。
    これらは新規アプリを作らなくても、柿木将棋IX でできる(阿部先生)
    柿木将棋IX 1,100円
  • (項1.2) - 評価値、コメントを見ている(阿部先生)
  • (項1.3) - スマホの Kifu for iPhone, Kifu for Android の 棋譜リスト という機能を使って閲覧している。
    棋譜リストとは 棋譜のURLを一覧する機能で、棋譜をドロップボックスに置いておいて、通勤の1時間とかに見ている。(阿部先生)
    将棋棋譜入力 Kifu (通称 Kifu for iPhone) 490円
    将棋棋譜入力 Kifu for Android Pro 300円

📺 動画該当箇所 (3:08:20 - 3:19:00)局面検索, (3:36:00 - 3:40:00)棋譜ベース、棋譜リスト

話題1 - 要望

  • 【対処的】 電竜戦のサイトで、 KIF形式で棋譜を配って欲しい。 電竜戦のサイトが配っている棋譜は CSA形式。
         (今はスマホで棋譜を見ているユーザーが多いので、主要スマホアプリで対応している形式はKIFというニュアンス)
    【根治的】 KIF形式にも問題がある。その解消は話しが大きくなるので、別の話題。

話題1 - 備考

電竜戦から送られてくる棋譜(CSA形式)で、評価値は見れるか?

  • Shogi GUI だと見れる(阿部先生)
  • Kifu for Windows, 柿木将棋IX では、見れない(阿部先生)

話題1 - 進捗

  • いざとなれば 自分で CSA→KIF コンバーター作り、 KIF 形式で配る。7月中にがんばる(カツ丼)
  • 棋譜コメントの変換までできるかは怪しい(ミザー)

話題1 - 背景

  • 「みんな」の中でも特に「(2)やる気のある研修会員」 に、棋譜を見てほしい。
    しかし タワー型PCを持っていない、 ノートPCを持っていても セレロン だったりする。
    スマホで棋譜を見ている(だからスマホは外せない)(阿部先生)

話題1 - 技術的な補足

  • KIF形式
    • 長所 - 項1.1、 1.2、 1.3 すべて満たす
      だから KIF形式 が良い。みんな(※)が使いやすい(阿部先生)
      みんな - おおむね、(1)プロ棋士、(2)やる気のある研修会員、(3)アマチュア、(4)視聴者、(5)ソフト開発者 を想定。
      特にアマチュア、視聴者は将棋ファンというくくり
    • 欠点 - 海外の人がファイルを開くと文字化けする(Shift-JISだから)
  • CSA形式 - 項1.2 を満たさない
    柿木将棋IX で CSA形式からKIF形式に一括変換できる。しかし、コメントが残らない(阿部先生)
  • kifu形式 - KIF形式を海外の人でも開けるようにしたもの。それ以外はKIFと同じ。 kifuフォーマット

話題2 - 棋譜の一括ダウンロード

  • (項2.1) - 大会が終わったあとでいいので、大会の全ての棋譜を、例えば.zipファイル形式などで、一括ダウンロードしたい(阿部先生)

📺 動画該当箇所 (3:13:00 -)一括ダウンロードしたい

話題2 - 背景

  • 電竜戦のWebサイトでは、勝敗表の 〇× をクリックすると、その棋譜へ跳べる。だから便利だ(カツ丼)
  • プロ棋士はデジタルに疎く (毎朝) WebサイトのURLリンクを手動で1個1個マウスでクリックして 棋譜を収集している。(電竜戦だけでも棋譜が5000件ぐらいある。だからURLをクリックするのはとても非効率的だ)
    また、電竜戦のWebサイトから、棋譜のリンクを探しにくい。谷合先生と千田先生以外には無理(阿部先生)
  • (*編注)
    棋士は WebサイトのURLリンクを自動でクリックして棋譜を集める Webスクレイピング のプログラムを書くことができない。 開発者には便利に見えても、棋士にはそう見えていない

話題2 - 進捗

  • 7月中に 棋譜の一括ダウンロードの実装がんばる。その時は 電竜戦はすごいとツイートしてほしい。
    しかし、対局がひとりでに始まる仕組みで手一杯。ホームページは他の人やってほしい(カツ丼)

話題3 - アマチュア、視聴者が楽しむなら指定局面戦。最強を決めるなら平手。また、指定局面の事前開示について

📺 動画該当箇所 (3:24:00 - 3:36:00)

  • (項3.1) 昔の結論の出ていない局面を扱えばオールドファンが戻ってくるのでは?
    • なぜアマチュアには指定局面戦の人気が高いか? → 見る人の興味はそう広くない。テーマ(研究の意欲)を持って見ているから。「四間飛車vs棒銀 の結論はどうだったのかなあ」と思っても 平手初期局面からでは 四間飛車vs棒銀 になかなかならない。
      例えば、昔の青野先生の本を引っ張り出して山田定跡から45?とか扱われていれば、お年寄りが10年ぶりに将棋やってみようとなるのでは。化石のような定跡。さんのみや定跡。
  • (項3.2) 人間の将棋は終盤を競うゲーム。指定局面戦は序盤研究で差が付いてしまうので、プロでは採用されないと思う
    • 指定局面戦は、将来の人間の棋戦でもメインになるか? → まだ無理。例え互角の指定局面がランダムに出されてフェアであっても、指定局面(=序盤)の先行研究の利益が大きすぎる(=中・終盤でひっくり返すちからが人間には足りてない)。
    • 将棋の序盤は研究、将棋の終盤は才能。将棋が本来どちらを競うゲームかというと終盤(才能)
  • (項3.3) 研究を進めるなら指定局面の事前開示、勝負するなら本番ぶっつけ
    • 指定局面戦は、事前に局面が示されるのと、ぶっつけ本番で示されるのと、どっちが良いか? → 研究を進めるのが良いことであるようなプロ棋士にとっては、事前に局面が示された方が良い。
      しかし、ソフト開発者に取っては、計算資源、経済力的のある方が有利だろうから、勝負はフェアでなくなる。
      全指定局面の3分の1~4分の1を、事前に指定するぐらいの割合が良いのではないか。
  • (項3.4) 棋力を気にせず、みんな(プロ、アマチュア、視聴者、開発者)が楽しめるものを最優先にしてほしい(阿部先生)
    • プロは相がかりが多い。相がかりは「間合い」の戦法。説明するのが難しいし、居飛車党しか楽しめない。アマチュア、視聴者が楽しむには 指定局面戦。最強を決めるなら初期局面。
    • 棋力を気にせず比率でいうと、アマチュアの8割は振り飛車党ではないか?(阿部先生) → VTuberでは5割5分(真澤千星)
    • 対抗型であれば、振り飛車と居飛車だから両方楽しめる。電竜戦TSEC2では、中飛車も指定局面でいれたから中飛車も楽しめる(阿部先生)
    • 視聴者向けにするなら、対抗系のみの指定局面戦でいいのでは。大会でフェアーなことを考えると 角換わり腰掛け銀 のような昔から結論が出ていないものも含めた。
      そんなのをピックアップした方がいいのでは。
      対抗系はそもそも振り飛車党が不利と言われていて勝負にならないから、指定局面の80%ぐらいは対抗系。

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