概要

QhapaqとはSawada Ryoto氏、Ito Yuki氏, Shirakawa Toshihiro氏らによって開発されている将棋ソフトである。

特徴

  • レート測定時に生成される棋譜を再利用することで少ない計算資源での学習を実現している。元来、自己対局の棋譜は局面数が十分でないため評価関数の学習には適していなかったが、局面数の不足から来る誤差を数値化し、誤差の大きい学習を省くことで過学習を回避している。
  • 量子焼きなましを用いた定跡作成や、汎関数微分を用いた持ち時間配分の最適化アルゴリズムなど、物理学的な手法を度々取り入れている。
  • SIMD命令の最適化などを用いた高速化を行っている。

大会成績

大会/年 2016 2017 2018
コンピュータ将棋選手権 13 10 7
将棋電王トーナメント 7 5

主なプロダクト

余談

  • Qhapaqとは"偉大なもの"を指すケチュア語であり、ソフトが多くの知の巨人の肩に立っていることを意味している。
  • レーティングサイト上で1位の座を複数回獲得している(elmo-qhahaq、aperypaq、Qhapaq WCSC28、Qzilla-Qhapaq-Roll(QQR)、orqha)
  • 将棋神やねうら王にQhapaqの評価関数が採択されている。売り文句は「非公式レーティングながら2018年6月時点で堂々の一位の超強豪。」
  • 電王トーナメントで非常に多く後手番を引いている。電王トーナメントでの先後は全局振り駒によって決められているが、Qhapaqは第4回では11戦中9戦、第5回では12戦中10回が後手番であった。

リンク

アピール文